96 研究系及び研究施設の現状
3-1-2 論文の引用状況
論文の引用数については,米国トムソンサイエンティフィック社(通称ISI)の引用動向データに基づく調査結果が毎年公開され ている。ただし,化学分野の場合,総被引用数で国内10位までしか公表されないため,分子科学研究所のように小さな所帯では 総被引用数で10位に入り切らないことがある(15位までのクラスには入っていると思われる)。一方,国立情報学研究所の根岸正 光教授は同じISI社のデータから化学分野で論文総数で国内30位以内という基準で調査対象とする組織を選んだ上で,研究者 の数に依存しない論文1報あたりの平均被引用数をもとに分野の違いが出ないような統計処理を行って引用度指数というものを 算出している(文献1に定義がある)。ここでは表1に文献2に公表されている最新のデータを示す。ひとつの目安でしかないが,化 学分野では岡崎国立共同研究機構(分子科学研究所と見なして良いであろう)は引用度の高い論文を生産していることがわか る(論文総数は10位)。なお,物理学分野では化学分野ほどよくなくて,岡崎国立共同研究機構(同じく分子科学研究所と見なせ る)は引用度指数 118で9位(論文総数は 1021報で14位)にランクされている。
2)
参考文献
1) 根岸正光 , 「大学ランキング 2003」, 朝日新聞社 , pp. 134–141 (2002). 2) 根岸正光 , 「大学ランキング 2006」, 朝日新聞社 , pp. 204–207 (2005).
表1 日本の大学等の分野別論文引用度指数 分野:化学(1993―2002)2)
位
順 大 学 等 論文総数 引用度指数 1 岡崎国立共同研究機構 1803 158 2 東京大学 6714 135 3 名古屋大学 3240 130 4 京都大学 7349 126 5 東京理科大学 2088 123 6 北海道大学 3751 122
学 大 立 都 京
東 986 122
8 大阪大学 5899 115 学
大 州
九 4014 115 0
1 千葉大学 1486 111 学
大 北
東 5287 111 2
1 早稲田大学 1071 108 3
1 東京工業大学 6296 105 4
1 大阪市立大学 1244 102 5
1 京都工芸繊維大学 1196 97